避難訓練、垂直避難せず水平避難

実際の訓練の経過(写真)はこちらから

 

先月(7月13日水曜日19:30開始)、夜間の火災を想定した、消防総合訓練を行いました。

今回は、夜勤帯に勤務している職員6名と宿直者1名のみで、どこまでできるのかという実験的な目的もあり、限られた人数でどう動くのか、動くべきかということがポイントでした。

したがって、この7名以外は、参加全職員が見学です。

 

19:30に2階の特養ユニットの居室からの出火。

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自火報(非常ベル)を聞きつけ、全員がそれぞれ消火器を持って出火場所へ行くというルールにしており、その6本の消火器を集中しても消火できず、やむなく避難に移る。

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夜勤職員6人だけで階段を使って1階への避難は無理で、2階の火煙の影響が少ないところで消防隊の救助を待つというものです(2階から1階へ避難をせず=垂直避難せず、2階の比較的安全なところ=水平避難。これは、今年5月に長岡市消防本部で行われた研修の内容を取り入れたもの。)。

 

出火から6分で出火ユニットの入居者10人を火煙の届かない外の空間(下屋)へ避難。

その後、隣接ユニットの10人も出火から12分以内に避難がするという目標で、時間の経過とともに火と煙役の職員が移動し広がっていく試みを行い、また、タイムキーパーが参加者に経過時間を伝える方式をとる。

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結果は、想定していた目標時間で避難ができることがわかり、この点は収穫で、さらに、実際にどのように、どこへ逃げるのかということを、実際に動いた者も見学した者も認識を共有することができました。

 

訓練には、災害時応援協定を締結している地元栃尾宮沢地区の区長さんと区委員さん10名の応援がありました。夜勤者と宿直者だけで動くという主旨のため、訓練は見学のみとし、施設内を案内し、地理を知っていただきました。ありがとうございました。

栃尾消防署のみなさんからご指導いただいた避難経路の設定やスプリンクラーなど消防設備が作動した場合の対応なども、考えていきたいと思います。

(防災委員長 矢澤)